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増上寺で、駐日米英大使と一緒に長崎の原爆犠牲者を追悼し、記者団に声明を発表するコーヘン駐日イスラエル大使=9日午後0時9分、東京都内、奥寺淳撮影
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 米国のエマニュエル駐日大使と英国のロングボトム駐日大使が9日午前、増上寺(東京都)で行われた長崎原爆殉難者追悼会に出席し、原爆の被害者を慰霊した。同日午前に開催された長崎市の平和祈念式典には、パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエルが招待されなかったことから、出席を見合わせた。追悼会には、イスラエルのコーヘン駐日大使も参列した。

 増上寺では午前11時半から追悼会が始まった。多くの欧米人も一般客として参列するなか、3人の大使が出席し、焼香して手を合わせた。

 追悼会後、エマニュエル駐日米大使は記者団に対し、「平和は人間の手でつくらなければならない。日米はかつて敵同士だったが、いまは大親友になった。世界に示すことができる教訓だ」と語った。

 長崎の平和祈念式典に出席しなかったことについて、エマニュエル大使は「長崎市長にもレターで伝えたが、岸田文雄首相も参列していることからも、(長崎市側が主張する)安全上の理由ではなく、政治的な決断だと思う」と語った。

 さらに、「(同様に招待されなかった)ロシアは侵略した国で、イスラエルは(イスラム組織ハマスの)越境攻撃の犠牲になった国だ。それを同列に扱うのは、私が出席することによって政治的に受け入れてしまうことになる。良心にかけてそれは出来なかった」と述べた。

 ロングボトム駐日英大使は朝…

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